2012年01月30日

厨房機器電化についての危惧

東日本大震災3月11日以降日本のエネルギー事情は大きく変わりました。
それまで20数年間、厨房業界では『ガス厨房は悪い、電化厨房は良い』と言われてきました。

電化の良さは
1)厨房環境が非常に良いので生産性が上がる
2)ランニングコストが安い
との言い分でガス会社は槍玉にあがり、電化厨房が急激に伸びました。

電力会社は、厨房業界・建設業界・エンドユーザ・自冶体・中央省庁など、あらゆる所に電化厨房を売り込みました。
厨房業者もそろって電化厨房を施主に売込み、かなりの物件がオール電化厨房になりました。


東日本大地震の後、福島原子力発電所の事故で、『世の中は節電一色』になり電力会社の電化厨房推進チームが解散することになりました。
オープンして3年ほどの電力会社の立派な電化機器ショールームは閉鎖されてしまい、『厨房業界・外食業界』で働く人達も、電化厨房を推進する人が非常に少なくなりました。

原発の『放射能除去・その他対策』で底が見えない莫大費用を『電力料金・税金』で賄うことになりました。
4月から電力会社は『世界一高い電気料金』大口需要を更に17%上げると報道しています。鉄鋼業界では年間200億円の電気料金アップに繋がり、更に円高の影響で国内生産していたら国際競争に勝てないという危機を迎えています。『デフレ・円高』社会の中で17%も料金を上げる物は他にないでしょう。

東京都の猪瀬副知事は、東京電力は埋蔵金が沢山あるのに、自分で身を切らずに何事か、単純に値上げしろとは『殿様商売』だ、と怒っています。


電化厨房のランニングコストは安いと震災前に売り込んでいたことが、いまやランニングコストの上昇は避けられない辞退に。給食センターなどはかなりの電力を使用し、設備が壊れるまで、高い電気料金の支払いが続く。ランニングコストを賄えるほど、多くの自冶体は財務内容が悪く余裕はないはず。
電化厨房の導入を積極的に推進した『担当者・責任者』は、複雑な心境ではないかと思います。

世界の工場といわれる中国も電力不足です、向こう20年間ぐらいで数十基の原子力発電所が計画されています。日本のエネルギー政策がどのような方向に動き、それが中国に影響を与えるのか。中国での厨房設計も、今後のエネルギー効率とコストと安全を考えて行う必要があります。
posted by Fukunisi at 20:48| Comment(0) | 思うこと

2012年01月15日

中国の業務用厨房設備でガス事故が多いのは…

中国では業務用厨房設備でガス事故が多い。
これは、日本では考えられないのですが、プロパンボンベを厨房に持ち込み、ガス機器の側に置く習慣があるためです。
建物の外にボンベを置き、配管で厨房室に引いてくると配管の埋設費用が必要なので、ガス機器の側に置けば余分な費用がかからないとの考えているからです。
外にボンベを置くと、盗難の恐れがあるという発想もあります。

昨年、北京市西城区のレストランで、突然爆発が起こり建物が崩壊、少なくともレストラン従業員3名が負傷し、建物の中にいた人が生き埋めになり、付近住民・通行していた人が負傷するという事故がおきた。通行人の片腕が道路に散乱しているという生々しい表現で、新華社は伝えている。レストラン内のプロパンガスが漏れて爆発したという。

管理が悪いとボンベから生ガスが漏れ、引火し爆発事故に繋がる。この種の事故は中国では珍しくない。
プロパンは重いので床面に溜まる。都市ガスは軽いため換気設備が動いていれば放散する。
日本ではプロパンボンベを厨房室内に置くのは禁止されているため、このような事故は皆無である。

日本のガス事故で記憶に新しいのは、都内のラーメン店で従業員が閉店後、冬で寒いため換気設備を止め、新聞紙で給気口を塞ぎ、腹が空いたので茹麺器に火を付けビールを飲んでいたら疲れから寝込んでしまい、一酸化炭素が部屋に溜まり、朝、死亡していたのを発見されたという事故だ。

ガス式食器洗浄機ブースターの排気口に、洗った布巾を乾かすためにのせ、排気不十分で洗浄室に一酸化炭素が大量に発生、従業員の気分が悪くなり病院に運ばれたという事故。
ガス式パンオーブンで点火し焼いているのに、換気設備を作動させていなかったため排ガスが厨房室内に溜まり、従業員の気分が悪くなり、救急車で病院に運ばれたという事故もあった。
これらは、使用者側がきちんと決められた通りの作業をしていれば防げた事故です。

中国・日本とも外食産業等の厨房室で働く作業員は、一般的に長期間同じ職場で働く人が少なく、作業員の入れ替わりが頻繁です。
作業手順など、退職するとき後任に引き継ぎする習慣が中国ではあまりないそうです。結果、不慣れなため、事故に繋がるケースが多い。引き継ぎも重要ですが、短期作業者でも教育が必要ということです。
従業員の教育は、しっかりと。とくに中国では。
posted by Fukunisi at 21:28| Comment(0) | リポート

2012年01月09日

結婚に掛かるお金


中国富裕層が最近話題に上りますが、娘が結婚する時、娘の親は<自動車・家電商品>を嫁入り道具として持って行かせるそうです。
男の方の親は、家を買い与えるそうで、上海ではマンション、2LDKを購入すると4千万円ぐらいするそうです、両方の親は子供が結婚する時お金がかかり頭が痛いようです。
中国13億人10%は富裕層だと聞きましたが、日本人が結婚する時これほどお金を掛ける人が何人いるか、中国の富裕層は桁が大きいのにビックリしました。
お金のない人は一生結婚できないのでしょうか。困ったものです。

中国の専門学校に勤める事務員の方に聞いたことがあります。月収の60%のうち、会社からの給料は40%で、残りは会社以外からの収入だそうです。日本人のサラリーマンでは考えられません。この会社以外からの収入が、<チップなのか賄賂なのか?>は習慣といいますか考え方の違いになります。国の一人っ子政策で、たった一人の子供の将来に金集めが大変で、どこの国でも子供には将来幸せになって貰いたいと言う、親の気持ちは変わりません。

中近東に仕事で滞在したことが有りますが、やはり結婚するには男性側に大金が必要で、金のない人は結婚できないという現実から、結構、中高年でも独身者が多いのに驚きました。また逆に金のある人は合法的に複数の奥さんを持ってるとも聞きました。

金で人生が左右されるのは、日本でもそうですが、海外の場合もっとすごい国もあるのだと感じました。
posted by Fukunisi at 14:58| Comment(0) | 思うこと

2012年01月01日

謹賀新年 2012

謹賀新年

昨年中は大変お世話になりました。
今年も昨年同様、よろしくお願い申し上げます。

昨年は東日本大震災があり、国民の節約志向がさらに進み、外食産業2011年度売上は、約23兆円。07年度が売上29兆円のピークで、以降減り続けています。

一方中国の外食産業は、毎年2桁の急成長を続けています。
昭和40年代前半の環境と似ています。

今年は、外食業界の目がかなり中国に向かうと思います。
みなさまのお力になる機会があればと願っております。


福西 修
posted by Fukunisi at 11:27| Comment(0) | 思うこと